2007.10.04 Thursday
一人旅
曇り空に、ため息をつきながら、新潟へと走らせた。
関越道の花園あたりから、雷雨となり、苛立つ心に宮本武蔵の五輪の書から学んだ拍手の調子に合わせず、おのれの調子を保ってと自分に言い聞かせながら、ため息を静かな呼吸へに切り替え、自然体の心境を心がけながら走り続ける。赤城山は霧で全く見えず、霞がかった月夜野・長谷岳を拝みながら、愛馬と共に登りつめて行く。
この先の天候の変化を感じ取り、また期待しながら長いトンネルをくぐり抜けると、まぶしい暖かい日差しと、色鮮やかな美しい自然界。あの川端康成の雪国の世界が広がっている。山脈に囲まれ、収穫を待ち望む黄金の畑が穂をなびかせながら、命の豊かさを輝き放っている。胸が熱くなる。
しばらく走ると、日本一長い信濃川。「すげーっ」と叫ぶ声。さっきのため息はどこへ。人生は矛盾だらけで生きることは大変だと思うことはよくある。でも、悲しむときもあるが、喜ぶときもある。涙を流すこともあるが、笑うこともある。
鉄馬の旅も似たようなものだ。




