


《 冒 険 》
『 痛い。遣りたい。は何方(どちら)も素直な気持ち。
何方(どちら)が優るかは、其の気持ち次第 』
東京を後にし、今日と明日は丹波、春日井へと向かう。月曜日から
日本列島縦断の為に、名古屋の一宮から再び北を目差して歩き始める。
旅客船での講演、そして東京での一週間は良い休養となった。実は明
石から一宮までの200キロの距離を、腰痛と戦いながら歩き抜いた。
3月の沖縄では足の三里を痛め、4月は九州で二週間の下痢に苦しめ
られ、5月は腰痛に嘖まれた。旅は何が起こるか分からない。だから
面白いのである。ただ腰痛の痛みは半端でななかった。朝起き上がろ
うとした時に激痛を感じて 『 これでは今日は歩けない 』 という気持
ちが心を暗くした。時間を掛けて起き上がり、何をするにもただ痛か
った。
しかし不思議なのは、歩き始めると40キロの距離を難無く歩き抜い
てしまうのである。ただ行進が終わると激痛に再び襲われ動けなくな
るというパターンが一週間も続いたのである。『 無理だ 』 という思
いが 『 遣れた 』 に変わり、痛みを騙し、痛みを去なし、そして痛み
と付き合って行く事を教えられた。
今は腰の痛みも取れて、再び歩き始める時が遣って来た。月曜日から
は豊田、豊橋、浜松、静岡、神奈川方面に向かって歩いて行くことに
なる。すでに1200キロ近くもこの足で歩いて来たが、それでもま
だ日本列島の1/3にすぎないのである。
これから先、何が起こるかは分からないが、不安というよりも楽しみ
であり、冒険である。人の考えや計算を越えた、不思議な出会いや出
来事が 『 これでもか 』 という具合に今迄起こって来たが、さあ、こ
れからは何が起きるのだろう。一日一日をじっくりまたゆっくり、一
歩一歩前へと、足を踏み出して行きたいと思います。
是非、みなさんの祈りと気を、続けて俺に送って下さい。
『 分から無いことは好いことだ。分から無いから感性が磨かれる。
分から無いから成長できる。分から無いから大切な事に気づける 』
2012.6.16 アーサー・ホーランド





